通信室

アルコール依存症からの回復 Dさん第1話

2022.10.19

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

 

ケース④女性 Dさん

 

第1話~飲み始めからの話~

高校を卒業して18歳で関西の電機メーカーに就職した。はじめてアルコールを飲んだのは会社の歓迎会だった。他の新入社員と比べても明らかに多く飲んでいたが、全く酔わなかった。先輩や上司に「強いね。」と言われたのが何となく嬉しかった。

20代の前半は飲み会の誘いがあった時にしか飲んでいなかったが、酔わなかったし、顔にも出なかったのでストップする判断が難しかった。周りの人の酔っている様子を見て「このくらいでやめよう」と何となく基準を持っていた。

25歳くらいで帰郷して戻り就職し、社員寮に入った。その寮で毎晩仕事仲間と飲むのが習慣になっていた。量はそんなに飲んでいないつもりだったが、「強い。」といろんな人に言われていた。休みは、たまに野球観戦に誘われて行くことがあったが、特に趣味などはなく、休日出勤して仕事をしたりすることが多かった。

 

[ARPスタッフのコメント]

今回から女性Dさんのストーリーを紹介します。Dさんの20代の前半は酒量が多いながらも、機会飲酒に留まっていました。20代後半に入り、機会飲酒から習慣飲酒へと飲み方が変化していったようですが、生活の乱れはなく、目立ったトラブルも起こっていないようでした。今後Dさんはどのようになっていくのでしょうか。