通信室

さくらの香り

2022.03.30

年度末が近づき温かい日が増えてきました。病院のさくらの木も満開に咲き誇っています。さくらの季節だからか食べ物や入浴剤など「さくら風味」「さくらの香り」とさくらの名の付く商品を目にすることも多い気がします。しかし、実際にさくらの下を通っても、正直香りはあまり感じられません。マスクのせいかと思って外してみてもやはり分かりにくく、そばに植えてあるスイセンの香りの方が強く感じられました。そのうち、近くから流れてくるお昼ご飯の匂いに注意が移っていることに気がつきました。

 

この体験、実はストレス対処法やセルフケアなどで耳にするマインドフルネスワークそのものだったりします。マインドフルネスとは「自分の今ここ(now and here)の体験に気づきを向け、それらを判断したり評価したりすることなく、そのまま受け止めること」というものです。慌ただしくストレスも高まりやすい時期でもありますが、ぽかぽかと春らしい陽気の中で、自分自身の今ここの体験に気づきを向けるのもいいかもしれません。