通信室

アルコール依存症からの回復 第16話

2022.08.24

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

 

ケース③男性 Cさん

 

第5章~横尾病院への最後の入院~

体のきつさ、胃の痛み、睡眠が十分に摂れない状態で、2週間くらい栄養管理と休養をさせてもらい、体調が戻った頃に主治医からARPの参加を勧められた。今度はこれまでよりも熱心に取り組もうと思った。

入院中はARPに欠かさず参加していた。団体行動が苦手で、コミュニケーションを取るのを避けていたところがあったが、断酒は一人では難しいという事もわかった。いろんな人の話を聴きたいと思うようになっていたし、酒を止め続ける為には、退院して断酒会やAAに参加するしかないと思った。またその時住んでいた所には飲み仲間が多く、その仲間たちと距離をとって、飲まない環境にしばらく身を置く必要があると思った。

主治医の先生に「このまま家に帰っても自信が無いです。飲まない人の中に置いて下さい」とお願いしたら、病院の近くの共同住居に住むことをすすめてもらった。1年間共同住居で止め続けられたら、家と仕事を探そうと決めた。

 

[ARPスタッフのコメント]

人が大きな変化を起こすうえで魔法がかかったように楽にスッキリ変化することはほとんどなく、大きな変化には何らかのきつさや痛みが伴うそうです。

アルコール依存症から回復はよく「飲まない生き方」と表現されます。「飲む生き方」から「飲まない生き方」。生き方に大きな変化を起こす事にもきつさや痛みが伴うということを回復に向かっている方々に日々教えてもらっています。

Cさんも最後の入院でARPに熱心に参加しながら、さらに本当は避けたいはずのきつい決断(例.住む場所を変える、つきあう人を変える)をされ、回復へ向け大きな一歩を踏み出されました。