通信室

アルコール依存症からの回復 第10話

2022.06.08

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

 

ケース⓶男性 Bさん

 

第4章~退院から現在まで~

退院した日は、入院で持って行っていた荷物の整理と、風呂掃除をしたくらいで、あとはテレビを観てゆっくり過ごした。その日は不思議と飲みたいとは思わなかった。

退院してからは週に3日病院のミーティングに通うようにしていた。退院して2週間後に子どもたちに会い「会えなくなるからお酒は飲まないで」と言われた。その1か月後に妻とは離婚になり妻からも「飲むなら子どもたちとは会わせられない」とはっきり言われた。退院してミーティングに継続して参加しているうちに、次に飲んだら止まらなくなり、仕事や家族を失う可能性が高い事、飲まない方が楽な自分で居られることに気づいた。

テレビでCMを観ては美味しそうだとは思うし、子どもたちとバーベキューをしては「こういう時に飲めたら」とは思う。退院して1年くらいになるが、これまで1滴も飲まずに生活が送れている。

飲まないことが続いている要因としては、買い物に行ってもお酒コーナーに近づかなかったことは1つあったと思う。あとは子どもたちが応援してくれている事、ミーティングに定期的に出て一人にならなかった事が大きかったと思う。

 

[ARPスタッフのコメント]

退院後すぐに外来でのミーティング参加を開始されていました。職場との面談の日が重なり1日だけミーティングに参加できない日がありましたが、その日以外の開催日に欠席されたことは1度もありませんでした。退院から半年まではきつさを言葉にされることが多かったですが、少しずつ楽になっておられ、ミーティング後には修理した愛車のバイクの写真を見せて頂いたり、趣味の漫画やゲームの話を聞かせてもらったりと、充実している様子をよく話して頂いていました。