通信室

アルコール依存症からの回復 第8話

2022.05.11

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

ケース⓶男性 Bさん

 

第2章~横尾病院に入院するまでの話~

徐々に酒を飲む量が増えてきたので、よくないなと感じ、好きなビールを飲むことは避けるようにした。焼酎やウイスキー、いろいろなものを試したが、あまり成果は得られなかった。38歳でワインに行きついた。たくさん量を入れないように、あまり美味しくない渋いやつを選んだら、しばらくはコップ1~2杯で済んでいた。それも長く続かず、平日は19時から22時でワインを3~4杯。休みの前の日は17時前~22時まででボトル1本(720ml)飲むようになっていた。

40歳頃からアルコールの事を考える事が増えてきた。仕事中に飲みはしなかったが夕方になると家にストックがあるか気になり、仕事帰りには必ず帰ってから飲む分の酒を買うようになっていた。ワインを枕元に置いて起きた時に飲むというおかしな行動をするようになったし、接待の日に外で飲むと確実と言ってよいほど酔いつぶれて寝るようになり、仲の良い先輩にホテルや家に連れて帰ってもらったりすることが増えた。量を少なくするために買い始めたワインも結局毎日のようにボトル1本(720ml)、多い時はボトル1本半(約1ℓ)飲むようになっていた。

入院直前は仕事中、昼に手が震えることが出てきた。また、何もしなくても脂汗が出ることがよくあった。おかしいとは思ったが、疲れやストレスのせいだろうと判断し、アルコールのせいとは全く思ってなかった。また、記憶が飛ぶことが増えたり、テレビの声が映像と遅れて聞こえたりするようなことが起こるようになった。最後は家の近所で幻聴を近所の人の声と勘違いし、騒ぎを起こし警察のお世話になり、入院することになってしまった。

 

[ARPスタッフのコメント]

飲酒量は多いながらも生活の支障は出ていなかったBさんでしたが、多量飲酒が習慣化し、

 

〇 連続飲酒(短い間隔で飲酒を繰り返す)

〇 ブラックアウト(飲酒時の記憶を失ってしまう)

〇 離脱症状(体内のアルコールが減少しはじめるとでてくる様々な症状)による手の震えや幻覚などの症状が出るようになりました。

 

最終的には、社会的信用に関わるような問題になり入院が決まりました。周囲の人はアルコールが原因だと理解していますが、当事者はアルコールが原因だとは気づいていない事が多くBさんもストレスが原因と考えておられました。入院になってしまったBさんはどう変化していくのでしょうか。