通信室

アルコール依存症からの回復 第2話

2022.01.12

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

 

ケース①男性 Aさん

 

第2章 ~病院につながるまでの話~

自営業の仕事は気ままで良いところもあったが、お客さん第一で、相手に折れる事ばかりでストレスは大きかった。自分なりに一生懸命やっていたら地域の便利屋のようになっていて、子供たちが「直して」と店に持ってきた自転車を修理したり、老人たちがわからない機械の操作を教えるために家に呼ばれて行ったり、頼りにはされていた。若い子が「兄ちゃん」と呼んで改造をしてもらおうと車を持って来てくれるのも嬉しかった。入院の5年前くらいから近くにコンビニが多く出店するようになり、店が暇になった。その頃くらいから飲む量や時間がおかしくなっていった。

入院の1年前に一度、飲酒した状態で運転して事故を起こしたことがある。畑に車を落としたが、自分も無事だったし、幸い誰もケガ人はいなかった。地元の人達を呼んで車を引き揚げてもらった。この時は、ものすごく迷惑をかけたことを反省したし、二度としてはいけないと強く思った。

飲酒運転はしなくなったが、さらに飲み方はエスカレートした。何も用事がなければ15時くらいから23時の間で350mlの缶ビールを6本、多い時は朝から18本くらい飲むこともあった。記憶をなくすこともよく起きるようになったし、家族ともうまくいかなくなっていた。そして入院するはめになった。・・・第3章に続く。

 

【ARPスタッフのコメント】

仕事や私生活がうまくいっていたAさんでしたが、飲酒量や飲酒時間のコントロールが利かなくなり、家庭や社会への影響が出始めてきました。アルコールをコントロールできなくなったことが大きな問題なのですが、この頃のAさんは環境の変化やストレスが一番の問題だと感じていました。入院になったAさんは今後、どう変わっていくのでしょうか?