通信室

アルコール依存症からの回復 第1話

2021.12.29

<私は、こうしてアルコール依存症から回復した>

 

ケース①男性 Aさん

 

第1章 ~普通の酒飲みだった頃の話~

飲み始めは高校生の頃だった。部活には入らず、先輩や友達と遊んで過ごしていた。学校帰りに喫茶店に集まってビールを飲んでいた。金が無い時は駅前とかで後輩を探して「ちょっと貸してくれんかな?」と声をかけて遊ぶ金を工面していた。ビールを飲んだりタバコを吸ったりしてワイワイ騒ぐのが楽しかった。その頃はお酒を飲むことでのトラブルは無かった。

進学はせず、高校を卒業してからは父親が経営していた店で、酒や灯油などの配達の仕事をしていた。仕事をしながら勉強して、電気関係や危険物などの資格をとり30歳の頃には事業を拡げた。30代半ばで結婚し子どもにも恵まれた。地域での集まりの機会は多く酒席に出る事が多かったが、家では晩酌くらいで済んでいた。店番をしている時にすでに酒の匂いのしているお客さんが「1杯売って」とやってきて、その1杯を一気飲みして出ていく姿を何人も見ていて「こういう人達は病気だ。自分はこうならんように気をつけよう」とよく思っていた。・・・第2章に続く。

 

【ARPスタッフのコメント】

アルコール依存症の発症年齢や経過は人によってさまざまです。この頃のAさんは飲酒の機会は多いながらも私生活への影響も無く、仕事でも成果を上げていました。お酒を販売する立場でお客さんの飲み方を観る機会が多く、アルコールの危険性は理解されていました。今後Aさんはどうなっていくのでしょうか?