通信室

Aさんについて思うこと

2022.04.06

連続飲酒が続き、心身ともにアルコールに侵されておられ、当院入院前は、意識もなく

歩けない状態で発見され、救急病院へ入院となっておられます。入院後、しゃべることもできず、

両方の足の力もなく、立てることも歩くこともできず寝たきり状態での入院の様子でした。

会話もできないうえ、身の回りのお世話をしても、全く理解できず、自分のことについて全くわからない状態でほとんど認知症のような状態が続いておられました。これはもう、このまま寝たきりで回復もできないものと考えていました。しかし、少しずつ足の筋力も回復され、言葉も出るようになり、会話も理解力もしっかりと元通りにもどられています。本人からのメッセージにありますように、現在では、しっかりとした暮らしを一人でできるようになっておられます。ここまで回復されたことは、体の回復とともに途中の挫折もなく、しっかりと飲酒の問題(心の問題)と向き合い、飲まない生き方を毎日続けられた結果です。

あきらめることなく、一日一日、酒のない日の積み重ねたすごい結果です。このように、飲酒の問題を抱えた方は、酒のない日々を繰り返せば、安心できる落ち着いた毎日を過ごせる未来が待っています。