アルコール依存症

いろいろな心の病

アルコール依存症

お酒がやめられない?

冠婚葬祭や職場の歓送迎会、友人との集まりなど、私たちの生活の中で「お酒」は身近なものです。適度な飲酒は、みんなと楽しんだりコミュニケーションを円滑にしたりする潤滑油のような役割を果たしているところもあるでしょう。しかし、習慣的な大量の飲酒はアルコールへの依存を引き起こす可能性があります。最初は友人や同僚と飲むだけだったのが、毎日晩酌するようになり、お酒にだんだん耐性ができて、しだいに飲酒量が増えているとしたら注意が必要です。これがさらに進み、アルコール依存の状態になると「自分の意思でお酒をやめられない」「何を犠牲にしてでも飲みたい」という飲酒に対する強い欲求や耐性がみられるようになり、家庭的・社会的・身体的な障害が出ているにも関わらず飲酒をやめることができなくなってしまいます。

お酒にまつわるこんな問題ありませんか?

  • お酒を飲まないと寝つけないことが多い
  • ほとんど毎日3合(ビール大瓶3本)以上の晩酌
  • 酔うといつも怒りっぽくなる
  • お酒が原因で人間関係にひびが入ったことがある
  • 今日だけは飲むまいと思っても、つい飲んでしまう
  • 休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む
  • 適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう
(久里浜式アルコール症スクリーニングテストより一部抜粋)

積極的受診や断酒継続の難しさ

既に家族間のトラブルや仕事への支障が生じはじめて、家族が受診を勧めていても、本人は受診に積極的でないというケースもあります。本人も心のどこかで「このままではまずい」という気持ちがありますが、「飲酒をコントロールできないはずはない」と飲酒問題を否認してしまうことが多いようです。また、いったん断酒に成功してもそれを継続させることが難しいのがこの病気の特徴です。当院においては、院内の治療グループ(ARP)に加えて、同じ境遇の人たちが集まって励ましあいながら断酒の動機を維持しつづけるためのグループ(AA・断酒会)への参加も積極的に行っています。